車修理で塗装をdiyでしたい時の前段取りはどのようにすればよい?

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〇まずは、破損個所の程度確認から
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範囲が大きいのか、小さいのか。
樹脂パーツなのか、板金パーツ(ボディー)なのか。
へこみや深い傷があり、パテ埋めから必要なのか。
傷の程度として、磨けば消せる傷なのか、そうでないのか。
下地処理(サフェーサー)塗布後の磨きが必要なのか。
〇下地が大事です。
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最終処理が塗装を必要となる場合において、もっとも重要なことは下地の仕上げ程度です。
私も経験がありますが、下地をしっかり作らないと仕上がりがまるで異なります。
そのため、下地作りを怠ることはできません。非常に時間と手間がかかることを十分に
認識する必要があります。
〇パテ埋めが必要な場合
パテ埋めが必要な場合の大半が、凹みがあるケースになります。
その際は、いきなりパテでへこみを埋めるのではなく、凹み個所をある程度戻してあげる
必要があります。戻し方としては、単純に凹んでいる箇所の裏側から当て板で叩きながら戻すこと以外にも
「デントールブロック」という温めたブロックをボディーに付けて、凹みに付けることで
引っ張りだすものや板金業者が使用する「ケミカルプーラー」というデントールブロックよりさらに強力な
矯正冶具を使用して、凹み個所をある程度復元してあげることになります。
凹みの修正作業はおおよそのボディー面が戻せるまで続ける必要があり、あくまでパテ埋めは、表面の慣らし
作業であることを認識する必要があります。
〇パテ埋め作業の前段取り
おおよそボディ面が復元できても、ボディー面自体はゆがんでしまっているので、表面を慣らして、整える必要が
あります。凹みが大きいとどうしても歪みが大きく発生し、太陽光の下ではボディの歪みが目立ちます。
そのためパテ埋めも十分に必要な作業となります。
前座作業としては、残った塗膜をはがします。剥がす作業は粗目のペーパーになります。その際、凹んだ箇所だけを
剥がすのではなく、緩やかに凹み面とつなげるために範囲を広く剥がす必要があります。パテとの境界が天候や塗装の
状態によっては境目がはっきりと出てしまうため、それを防ぐ必要があります。最終#240~#400仕上げ程度で狙えば
よいでしょう。
〇パテに関して
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パテは、場所によって変える必要があります。
バンパー等の樹脂部品:密着が良く、柔軟性のある「バンパーパテ」
FRP:「ファイバーパテ」と言う強度のある固いパテを使います。厚盛り可能
ボディ用:強度があり厚盛ができる「板金パテ」である程度対応し、「ポリパテ」で仕上げます。
仕上げには向かないのですが、ポリパテは強度的には多少劣るのですが、巣穴ができにくく、研ぎやすいので
仕上げが容易になります。
パテは、即硬化になるため、混ぜると躊躇なく、作業しないとすぐに使用不可能となります。
〇パテを盛ってみよう
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盛る際はフラットに持っていくよりも、密着性を考えて、ペーパー傷に埋める形でまずは薄く持っていきましょう。
これをしごき付けと呼びますが、これをしておかないと密着性が確保できませんので要注意です。あと、いきなり
厚く盛るとパテ内から乾燥時に出てくる気泡で巣穴が発生し、巣穴埋めが必要となるので、時間はかかりますが、
多方向から薄く順番に盛ることが必要です。ある程度太陽光で固めても、念のためドライヤーとかを使用することも可能です。
その場合、局所加熱で割れる可能性があるので、できる限り遠目にセットしてください。
〇パテの研磨
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研磨の際は、必要箇所以外は、マスキングしましょう。作業に夢中になっていると必要以上に範囲を広げてしまい、
傷が多く発生するところが出てしまうため、マスキングは広範囲に設定しましょう。(手間ですが)
ペーパーの番手は粗目から細かめ迄ですが、あくまでサフェーサーまでの仕上げ程度でいいので、最大#240でOKです。
ペーパーを使う場合は、木などの当て板に両面テープで固定をして使用してください。サフェーサーまでは水研ぎは
不要です。
〇いよいよサフェーサー
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この工程からは本塗に影響するので、塗装するつもりで挑みましょう。
サフェーサー塗布前に、表面のパテのカス取りとシリコンオフで油分を取り除きます。
テープと紙を使いマスキングします。テープはマスキング用テープで、紙は新聞紙でよいです。
#400で研磨した部分より少し広めに設定します。
サフェーサーの色も種類もいろいろありますが、ここではdiyを前提としているので、スプレータイプのサフェーサーを
使用する前提で記載します。
塗り方は一度に厚塗りしないで数回で広範囲を薄く付けていきます。あまり短時間だと塗装が乾く前に塗布し、
液だれすることもあります。この時点でサフェーサーの工程が終わることをよく記載しているのですが、本当は、
サフェーサー自体が下地になるので、サフェーサーの仕上げが一番重要です。サフェーサー塗布後乾燥した後に
#400~#1500程度まで仕上げていくと下地が完全に仕上がります。
そこまで対応すると塗装の下準備としては完璧です。